海の妖怪の種類

島国である日本は海に囲まれ、漁業も盛んなことから、海での妖怪や変な出来事に遭遇する確率も自然と高くなっています。

土用やお盆は死者に引っ張られるから海に入ってはいけない、といった言い伝えも、その時期の高波・高潮が多く遭難事故が多発することから始まっているでしょう。
このように、日本の海の妖怪は決まった日に現れたり、決まった時間に現れることが多い傾向があると思います。

想像図などで見る日本の海の妖怪は、幽霊型・魚類型・化け物型に分類されるのではないでしょうか。

ひしゃくをよこせという舟幽霊磯女・磯姫と呼ばれる水死者は典型的な幽霊型で、生きている人を海に引きずり込むと恐れられていました。

かに入道・たこ入道・サザエオニや、肉を食えば不老不死になるという伝説のある人魚などは魚類型です。
例えばダイオウイカ等のような巨大な生き物に対する畏怖や、アザラシのたまちゃんのように普段見かけない生き物に対する興味が生んだのかもしれません。
生き物の形をしている妖怪は、こんなのを見たから逃げてきたという言い伝えが多いように感じます。

化け物型でもっとも有名なのが牛鬼かも知れません。
牛の頭に蜘蛛のような体を持つ海の妖怪で、神社や護符の貼ってあるところに逃げ込まないと食われてしまうと恐れられていました。
日本の吸血鬼、濡れ女なども化け物型に分類できるでしょう。

形だけでなく性質などでも分けることができますが、多くの海の妖怪は人を襲ったり、取り憑いて殺したりといったイメージを持っています。

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