動物の妖怪の種類

とにかくいろんな動物が化けてくれるものですから、動物の妖怪を種類分けするのはかなり大変です。
動物の種類でなく、妖怪の性質で分けてみましょう。

まずよく伝えられているのが、人間を食べようとしたり、被害を与えようと化ける動物たちです。
猫又の中でも恨みを持った鍋島の化け猫騒動や、人を化かして馬糞などを食べさせるタヌキ・キツネの話はよく聞かれます。

特に猫や狐・狸にうらまれるようなことをした人はとんでもない目にあったり、殺されてしまったりしますが、特に何もしていないのに食べられてしまうケースもあるようです。
鍛冶屋の婆という怪談や、中国から来たといわれる大妖狐玉藻前などが有名です。

人に利益を与える化け動物の話は、妖怪というより民話・昔話に多いようです。
猫が恩返しした話もありますし、狐が僧に化けて仏教を説いたなどの話もあります。
千葉県の證誠寺に伝わる狸ばやしの伝説は童謡になっていますね。

人を驚かすだけの化ける動物といえば狸の話が多めだそうです。
狐七化け・狸八化けといわれ、化ける能力だけに関していえば狸のほうが一枚上ですが、これは狐のように人間を操ったりするのが目的でなく、人間を驚かせるのを純粋に楽しんでいるからだとまでいわれています。
本所七不思議という怪談集でも、東京で狸ばやしが聞こえることがあるといわれています。

四国の狸は古くから人間との交流が盛んで、しょうもないいたずらから命に関わりそうな悪ふざけまでさまざまな化かし方で人をおちょくります。
スタジオジブリの映画『平成狸合戦ぽんぽこ』をご覧になってから調べられると更に面白くなるかもしれませんよ。

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