街の妖怪の種類

街の妖怪には、出会っただけで死んでしまうといったものから、子供たちの遊び相手をしてくれる守り神のような存在まで、ほかの場所の妖怪よりもたくさんのバリエーションがあると考えられます。

古くは平安時代、陰陽師が活躍していたころ、ある貴族が夜中の京都の真ん中で行き会って病気にってしまった百鬼夜行が、出会っただけで害になる妖怪の典型的な例だと思います。

決まった日や夜中に外をうかがっていると現れる片車輪輪入道も、出会っただけで死んでしまうのに姿が伝わっている妖怪です。

街の中にカッパや鬼、タヌキなどが出る特殊な話もあります。
汲み取り式のトイレの下からお尻をなでられた、などは水洗式になった今でもぞっとするような例ですね。

街の妖怪は、悪いことをした報いを受けたり、悲しい目にあって人を恨んでいるといった背景がきちんと設定されている種類のものも多いようです。

手の目般若ドドメキ青女房など、設定だけで短めの小説が書けそうな妖怪は街に出没しやすいようです。

何で出てくるのかよくわからないものもいくつかいるのも、街の妖怪のバリエーションの多さによるものかもしれません。

ヌラリヒョン豆腐小僧雨降り小僧などは、特に人を驚かすでもなく、そんな人もいたんじゃないかなと思わせる妖怪です。
ほかにオオカムロイヤヤなども、女装癖のある男性にびっくりさせられた話じゃないかと感じます。

街の妖怪は本当にさまざまな種類がありますね。
特に人の多かった京都・東京近辺から、地方の都市にもたくさん伝えられています。

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