海の妖怪-舟幽霊

メジャーな海の妖怪の中でも、海に出没する幽霊型の筆頭とされるのは舟幽霊でしょう。
怪談として語られることも多く、特定の日に船を出してはいけないといういましめでもあります。

海が荒れている日の目撃談が多く、海面から突き出した青白い手から『柄杓をよこせ』と声がかかるといわれています。
必ず船には海水を外へかき出すための柄杓が積まれていましたが、まともなままの柄杓を渡してしまうと腕と共に柄杓が増えて海水を汲みいれ、あっという間に船が沈んでしまうという結果になります。

これを避けるには柄杓の底を抜くと良いと言われていますが、明らかに後付けだという感じがしますね。
そもそも海が荒れている日に船を出さなければいいの話なので、知恵を凝らせる必要はないでしょう。
とはいえ、今のように冷凍などで魚の保存がいつでも可能な時代でなく、梅雨の時期などでもどうしても漁に出なければいけなかった時代の話です。

現れる日は満月か新月、または雨の日や荒れた天気の夜などと言われていました。
お盆や大晦日なども特定の禁漁日で、遭遇率が高いとされています。

舟幽霊の話はテレビアニメの日本昔話で取り上げられたこともあり、幼いころにその妙な存在感に恐怖したことがあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

舟幽霊の亜種として、海が荒れたりしている日でも船が帰ってこられるようにと海岸で焚き火をしているときに現れ、沖側に鬼火をともして船を迷子にさせてしまうタイプもいます。

いずれにせよ海で亡くなった方が生きている人を呼ぶ怪異ですから、山の妖怪のように話せばわかるといったことはないようです。

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